家族、同僚と一緒に機嫌良く過ごすには。
さっきまで機嫌よく過ごせていたのに、相手の何気ない言葉や行動で一瞬にその場の空気が悪くなってしまうことはないでしょうか。
私自身、家庭でも職場でもそういったことがあり、たくさんあります。
もっと自分の感情のコントールができればと思っているのですが、なかなか上手にできないことがあります。
不機嫌は環境破壊となるという言葉が共感できたため、ブログにさせてもらいました。
目次
題名:本当の「頭のよさ」ってなんだろうか。
著者:斎藤 孝
不機嫌は環境破壊になる
ぼくは、「いまの中学生の気のつかい方って、すごい」とも思っています。
SNSで毎日たくさんのやりとりをしていて、じつにすばやく対応する。
「既読なのに返事がこないのはどうしてだろう?」と気をまわしたりもする。
友だちとのコミュニケーションに対するきみたちの神経のつかい方は、本当にすごい。
やろうとすれば、ちゃんと気分をコントロールして対応することができるんですよね。その能力があるのに、身近な大人に対しては神経をつかっていない。
そこに問題がある。
気をつかわなくてはいけない相手とは、友だちだけではないんです。
自分がかかわりをもつ人すべてに、気をつかわなくてはいけない。それが人としての作法なんです。
「気をつかう」というのは心の習慣です。
人に心配りすることは特別なことのように思っていたら大間違いで、起きて活動しているときは、人はつねに気をつかっていなくちゃいけないんです。
気をつかわなくていいのは、ひとりでいるときと、寝ているときだけ。
人のいるところには必ず「気」というものがあり、人と人の間にただよっているものだからです。
それを無視して、ただ自分の気分の波を人にぶつけてしまうことは、その場の空気を悪くする環境破壊です。
不機嫌は伝染します。だれか不機嫌ウイルスをもち込む人がいると、その場はウイルスに侵されて気がよどみ、どんどん環境が汚染されていきます。
不機嫌ウイルスをまき散らしている人は、環境破壊をしているんです。
本当の頭のいい人は不機嫌をまき散らさない。
不機嫌がいかに環境を壊すか、人のことはけっこうよくわかるものです。
たとえば、いつも感情的に怒ってばかりいる先生がいると、クラスの雰囲気もピリピリして最悪です。
友だち同士のSNSのやりとりでも、感情的になってだれかを攻撃するような人が出てくると、つられるようにほかの人も言葉が乱れ、雰囲気が悪くなっていきます。
不機嫌は、ただ言葉のやりとりをしているだけでも伝染していくんです。
相手が友達だちであろうが、家族であろうが、たまたま電車でとなり合わせた他人であろうが、関係ありません。だれに対しても気をつかう必要があるんです。
どんな環境にも、自分の不機嫌をまき散らしてはいけません。
本当の頭のいい人は、それがわかっている人、それができる人です。
まずは自分の行為が、環境汚染になることを知らなくてはいけません。
知ることは変えていく第一歩です。
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「感じのよさ」が求められる社会
世の中には「時代の空気」というものがあります。
たとえば、高度継続成長時代といわれたころの昭和の時代というのは、活気ある時代だったけれども、いまみたいな繊細さはなかったんですね。経済発展が第一で、公害による環境汚染という意識は今より低かった。
そういう時代は、人々もいまより粗野だった。荒っぽかったんです。いまなら、「パワハラでアウト!」と言われるようなことが、普通に行われていました。
これからきみたちが生きていく時代というのは、そうではありません。
高度に成熟した社会になって、環境への配慮、他者への配慮というものが求められる時代になっています。
感じがよくないとやっていけないという「高度社会成熟時代」「感じのよさ重視社会」になってきているわけです。
お店にすごい感じの悪い定員がいて、お客さんがイヤな思いをすると、それがネットで拡散されて、お店の評判が落ちる。こういったことがよくあります。
だから、お店で雇う人も「感じのいい対応ができる人か」が大事になります。
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相手との程よい距離の取り方
今年は緊急事態宣言もあり、学校が休校の時は親子で過ごす時間が長く、思うような生活ができず、大変だった家庭も多かったのではないでしょうか。
最近では、長男がコロコロコミックや格闘ゲームを購入してくれないと急に機嫌が悪くなっていました。
その前は次女にテーブルの片付けをお願いし、それができてからリクエストのたこ焼きを食べることになっていました。しかし次女は反抗して急に不機嫌になり、その日たこ焼きを食べることができませんでした。
さっきまで、機嫌良く過ごせていたのに、急に家庭の空気が悪くなってしまうことがあり、せっかく休みがもったいないと思う時があります。
家が狭い為、お互いに距離を取るということも難しいです。
子どもなので、大人と違い感情のコントロールはまだ難しいところもあり、仕方がないのかもしれません。
子どもの言うことは聞くようにしますが、思いつきで「あれもほしい、これもほしい」と言うことは話半分で聞きます。
これ以上言っても無駄だなという時は、さっとその場を離れるようにします。
その場を離れることで、時間が解決してくれることはたくさんあります。
また職場でも同僚が仕事がうまくいかないと、1日中機嫌が悪く時があります。
そういった時は、不機嫌ウイルスに感染しないようにさっと職場を離れるようにします。
相手の感情に影響されずに、自分の感情を守ることが大切です。
できるだけ自分が機嫌良く生活ができるために、考えて行動するようにしています。
まだまだ未熟で、思うように機嫌良く過ごせないことがあります。
環境への配慮、他者への配慮というのは、大人でも本当に難しい問題です。
今後も子育てを通して、一緒に学んでいくしかないと思っています。
まとめ
・相手(子ども・同僚)が機嫌が悪くなった時は、その場を離れる。
・相手の感情より自分の感情を大切にする。
・機嫌良く生活できるようにより自分が置かれた環境で工夫する必要がある。