ボチボチやっています。

40代 5人家族(子ども3人、妻生涯パート) ケアマネ 子育て、健康、倹約、投資  ストレスフリーを目指す。

子育ても大事だが、夫婦の時間も大切。

ありがとうの奇跡
著者:小林 正観

人生の前半は「手に入れていく時間」
人生の後半は「手放していく時間」

私の高校の同級生は450人ほどいるのですが、その出世頭ともいえる男性がいます。
彼は、あるシンクタンクに勤めていて、「日本政府が、海外で行ったプロジェクトをたんさん手伝った」と
言っていました。
あるとき、彼から電話があり、「相談したい」と言うので会ってみると、彼は、次のように話を切り出しました。
「大学病院の検査で、肺がんが発見された。それも、かなり悪い。夢にも思っていなかったので、大変うろたえていて、
頭の整理がつかない。三次元的な話はともかくとして、4次元的な生死の世界については、
あなたにしか相談することができない」
わたしは彼に、「戦うこと、争うことを捨てることができるか?」と聞きました。
彼は「今、戦いの心、争いの心を捨てろ、と言われても、できない」と答えました。
その後、彼はお金に糸目をつけず、最高の医療技術を持つ病院で手術を受けたそうです。
退院後に彼から話を聞くと、「状態が悪すぎて、何ひとつ取り出すことなく、胸をそのまま縫合して終わった」そうです。
体中にガン細胞が行き渡っていたのです。
そして彼は、「早ければ1か月、長くて3か月」の余命を宣告されました。
私は、「オーストラリアにでも1年か2年遊びに行って、のんびり暮らして、人と争うこと、戦うこと、勝利することをやめたらどうか。
3か月あるのなら、その間に自分のやってきたことを文章にまとめることもできる」と彼に提案しました。
彼は、「難しいけれど、やってみる」と言って、帰って行きました。

6か月後に同窓会の幹事から、「彼が亡くなった」という連絡を受けました。
「早ければ1か月、長くて3か月」の余命だった彼が、「6か月生きることができた」のは、
争うこと、戦うこと、勝利することをやめたからかもしれません。

たくさんのものを持っていれば持っているほど、死ぬときがつらくなります。
彼は、たくさんの名誉も、地位も、称賛も、実績も得ています。
それらを手放すことがでなかったから、彼は死ぬのが怖かったのだと思います。

~省略~

私たちの前半生は、「求めて、手に入れていく時間」ですが、
後半生は、「いかに手放していくか」の作業をする時間のようです。

別の本では、小林正観さんは、求めて手に入れるのが人生の前半。折り返しを過ぎたら、捨てて手放す。と言っています。
ちょうど、40歳くらいが折り返し地点だそうです。

コロナ化で、人間関係が整理された方も多いのではないでしょうか。
今まで連絡とっていた方と疎遠になったり。疎遠になりそうだったけど、また繋がることができたり。

きっとそういったところから、これからのつき合う方が見えてくるかもしれません。
これからの人生をよりよいものにするのだったら、意識して人間関係を選択していく必要があります。

残された時間があと半分だということを意識すると、より関わる人が大切になってきます。

それと同時に夫婦で共有する時間を増やすことも大切です。
別に豪華な食事を一緒にしなくてもいいので、二人で喫茶店に行ったり、観葉植物を買いに行ったりと。
子育てで必死の時は、そういった時間を取ることができませんでした。

子どもが自立したときに、急に二人になり、生活スタイルがバラバラだったら少し寂しい気がします。
月1回くらいは、夫婦で一緒に過ごす時間は必要ではと思います。

一番下の子供が自立する時期と逆算して、夫婦の在り方を見つめ直してもいいかもしれません。
子育ての時期はあっとう間ですが、夫婦二人で過ごす時間の方が長いと思いますから。

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