老後、夫婦でうまくやっていくのには。
わたしは、ケアマネ業務をしており、月に1回、高齢者の夫婦宅に行っています。
お互い仲良くやっている夫婦に学ばしてもらうことがあります。
なぜ夫婦関係がうまくいっているのか。
それは夫がとにかく妻に優しいのです。
妻の通院のため、車の送迎をしたり、買い物の荷物を運んだりしています。
妻も夫と一緒にいて、心地よいのでしょう。
夫の話しを聞き、妻への気遣いを感じています。
相性の問題もあるかもしれませんが、相手への思いやりが大切です。
また夫婦が仲の良ければ、親子の関係も良いことの方が多い。
美輪明宏さんも男を選ぶには、優しい人を選ぶようにと言っていました。
例を挙げるなら、自分が認知症になっても、できるだけ自宅で介護をしてくれる
相手を選ぶようにする。
ある女性の高齢者は、3人の息子を育てるのにお米などを重たいのを持ちすぎて、
肩に後遺症が残ってしまった。
若い時の無理は、高齢になってからジワジワと来ます。
なので、妻が重たいお米を持って帰っているのであれば、夫に協力してもらいましょう。
こまかい買い物は苦手でもお米、食パン、牛乳などを夫が購入するだけで、かなり買い物の
負担を減らすことができるのではと思います。
また若い時に夫が妻に迷惑をかけていたとしたら、年を取った時にその立場は、逆転するでしょう。
先にお世話をするのか、後でお世話をされるのか。
夫婦間というのは、うまいことバランスが取れているように思えます。
今、夫が妻を大切にしていないと、人生の後半は大切にしてもらえない等。
パワーバランスというのは、結局はうまいこと調整できている気がします。
お互いわかり合う心があれば、次は自分の番だと妻の介護を頑張れるのではないでしょうか。
夫婦間というのは、持ちつ持たれつで、お互いが支え合って生きている。
今は夫の方が苦しい時かもしれないが、数年後には妻の方が苦しい時があるのかもしれない。
自分だけが大変なことはあり得ない。
だからこそ、相手が大変な時の「大丈夫」という言葉かけが必要なのである。
一生懸命、働いて立派な家を建てたとしても、働きすぎで老後が病院通いで、残りの人生が不健康では悲しい。
人生で頑張り時があるとは思うのだが、定年まで頑張りすぎはよくない。
また自分の心に嘘をついて、働き続けるのもよくない。
自分の気持ちに正直になり、働き続けることの方が大切である。
夫婦仲良く、老後も元気に楽しく過ごすためにも、今の心と身体を大切にしないといけない。
最高の夫婦ではなく、ちょうど良い夫婦(中庸)を目指しましょう。